さこたつみ【佐古竜巳】のブログ

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#黒川元検事長の再調査を求めます

 

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 6月1日から地元の検察庁前でサイレントデモを行っています。安倍総理は懲戒権者なのに、訓告と言う軽い処分の理由を答えることはできず、法務省検事総長に責任を押し付け逃げ切りをはかろうとしています。今日は7日目の行動でした。日ごとに賛同してくれる人が増えています。少し黒川問題を振り返ろうと思います。

検察庁法改正案に抗議します

検察庁法改正案の抗議しますのTwitterデモが大きく広がり芸能人、元検察OBなどが声をあげ、日本共産党議員も野党議員と連携し国会論戦を繰り広げました。政府は、今国会採決を断念しました。その後、黒川氏の賭け麻雀が発覚し世論の批判を回避するため検察庁改正案の廃案を安倍首相が表明するというところまできましたが、確定したわけでないという状況なので予断は許されない状況です。

 黒川氏訓告処分の妥当性

 改めて黒川問題っていうのを振り返えると、検察組織の上層部中の上層部に位置する、黒川氏が違法な賭けマージャンをやっていたという事にあります。常習性がある以外で他にもハイヤーで送迎がなされていたなどや10年以上賭け麻雀を繰り返していたとの報道もされています。そういった意味で余罪がかなりあるんじゃないかと言われていた中で、本人も認めているのは5月に2回、賭け麻雀をやっていたと言う事だけです。ここで追加の調査が必要ですよねってなっていたのが、これまでの経緯です。これだけの問題がありながら、安倍首相と法務省の対応は3つの意味で最悪であったと思っています。

3つの最悪な対応

  1. ①まず1つ目は内部調査と言う森友時と同じ身内によるお手盛りの調査で、しかも身内での捜査という事で空洞化して、例えば本人への聞き取り調査をもとに速攻で終了したという事が、あげられます。数々の疑惑に対して本人も反省しているから、問題がないって判断したというのがもうふざけた調査報告だと言ってもいいと思います。それで今のべたように森友問題の決算文書改竄の時も、同じようなお手盛り調査がありました。身内の事を身内が調べ無罪放免にしてきたんです。
  2. ②2つ目は訓告と言う処分で片付いてしまったっていう決断のところにも勿論、問題があると思っています。何故ならば、人事院の規則では賭博をした職員は減給もしくは戒告っていう規定があります。国家公務員法99条では利害関係者からハイヤー送迎などの接待があった場合懲戒処分の対象となるとあります。なのに黒川氏は、懲戒処分よりも軽い訓告処分にとどまっています。訓告と言うのは口頭かもしくは文書で注意を促すだけだという事です。だから実際には直ちに辞職すると言っている黒川氏には意味のないことなのです。しかも、この判断を裏付ける論理的な、『何故、訓告か』と言う説明がまともに森法務大臣から出てこない、この森法務大臣と言うのは『何故訓告か』なのに対して、答えがまあ酷くて「レートが低いから」「たいしたことがなかったから」と答えています。レートがたいしたことないから大丈夫と言うのは素人が見ても解るあほみたいな説明です。こんなのを許してしまえば違法麻雀がやり放題になってしまいます。
  3. ③最後に3つ目はこの件に関する安倍首相の発言です。責任逃れをする発言です。「責任は私にある」と言う風にいつもながら言っていたんですけど、舌の根も乾かぬうちに、「検察庁総長が処分を行った。その説明が法相からなされ、私も了解した。」という事をいっています。検察庁総長の判断っていう形で責任転嫁した挙句に、しかも、この問題はこれでOKっていう形で終了宣言をし、逃げ切ろうとしています。姑息な人間だっていうのが、まさにこの発言にも表れているですけど、責任をとるっていうのが、辞める事だと解っていながら、いなおりはじめて、何も責任を取らないっていうのが、続いている状態です。

 不始末のたびに任命責任はわたしにあるといった回数49回 

今回、安倍首相の責任は相当重いのです、違法な手段を使ってまで留任させた人間が不祥事を起こしているからです。ここで4つの疑問が浮かびます。

●1つは違法賭博をする方が、余人を持って代えがたかったのか

●2つ目は余人をもって代えがたかったのにすぐ後任が見つかるのは何故なのか

●3つ目はレートが低ければ公務員が賭けマージャンをしても注意だけですむのか

●4つ目は、第1次安倍政権の時に賭け麻雀は違法だと閣議決定してたんですが、今回は違法だと見なさないんですかと言う疑問です。 

 違法だと仮にみなすなら何故処分が訓告なのですか?って聞かれたら絶対に安倍さんも、森さんも答えられないのです。森法務大臣は弁護士資格を持っているんですけど、弁護士資格である前にまともな大人ならこれ、答えられない質問なんです。弁護士バッチまでつけている人間ならばこれは間違いであるとわかっている筈ですよ。こんなことをやっていたら森さんがちょっとなりとも良心があれば精神崩壊でもしていくんじゃないかと思います。「正直に話して辞めてもいいんだよと森さんに言いたい。」

なぜ、黒川氏の処分が甘いのか?

 最後に安倍首相に対する黒川氏の処分が甘すぎる件について話していくと、安倍政権は、2014年に内閣人事局を設置して霞が関の幹部人事を掌握し、法の支配をゆがめて政治の私物化を進めて来ました。森友事件はその典型です。首相の関与を示す文書の隠蔽・改竄を指示していたとみられる佐川のぶひさ元財務相理財局長にたいし、検察は不起訴処分としたんです。その時の法務事務次官が黒川氏でした。黒川氏を特例的に定年延長させたのは、やはり自分に都合の良い人物を要職に据え、政治を支配する安倍首相の思惑が見え隠れしています。そこに今度の閣議決定の本質があると思います。ただこの問題に対して一部ではありますが残念な事を言う人がいます。その人たちによると、検察は腐敗しているっていう問題に矮小化して、とにかく内閣は関係ないと、むしろだから内閣による監視がもっと必要だていう意見が出てくるんですね。これ内閣に対する異常な正当化もやばいんですけど、事実認識があまりに間違っています。内閣と検察がズブズブの関係にあったというのが事の本質です。

沈黙は共犯です。腐敗政治を終わらせよう

 黒川元検事長の問題これで幕引きにしていいのでしょうか、国家公務員全体の信用問題にもかかわってくることなので、適正な処分がなされないと色々な所に矛盾が出てきます。徹底的に真相究明と責任追及をしていくとともに特定の検察幹部の定年を内閣の意向で延長できるとした閣議決定の撤回を求めていく必要があります。今回、検察庁法改正案を見送りにしたことで、みんなが政治に関心をもち声をあげれば政治は変わることが証明されました。日本共産党も皆さんと共に声をあげます。マツケン風に言うと「政治は変わるあなたの声で」まずは必ず主権者の一人として必ず選挙に行ってください。政治と暮らしはつながっています。腐敗政治は終わりにしましょう。

参考資料:赤旗日刊紙・引用:哲学系チャンネル