さこたつみ【佐古竜巳】のブログ

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平和パネル展2021年レポート

  平和パネル展2021年レポート

場所:阿南市那賀川図書館

期間:2021年8月4日から8月7日まで

主催:新日本婦人の会阿南支部

共催:阿南平和委員会

後援:阿南市教育委員会

 

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原発と人間

 

8月4日から8月7日まで平和パネル展を行いました。展示物は原発と人間・高校生が被爆体験者の話を聞いて描いた絵・731部隊の実態パネル・徳島大空襲写真・米軍機による低空飛行の実態です。当番の集計では239人で実際は当番不在の時間もあったのでそれ以上います。アンケートには41人が感想をよせてくれました。
           

 10歳以下及び10代の感想

●原爆などは、学校の教科書でしっていたりしたけど。ここまでひどいとは思わなかった。
●子どもや女性など、逃げる事しかできない人たちはやせ細って血を浴びていました。原爆投下の理由はいくつか聞いたことがあるけど、意味のない原爆投下ならそれはすごく悲しいです。
●落とさなくてもよかったのに落としたのがよくないと思った。
●いろいろな戦争の過去が展示されていてすごく勉強になりました。また徳島の歴史も知ることができました。あらためて戦争の悲惨さを覚え忘れてはいけない事実と受け止めました。
●原爆が落ちた直後の様子の絵や写真がたくさんあって今までより、どのような事をしていた人がどういう影響を受けたかが知れて、とても良かったです。見たことのない写真や絵をもっと見て平和を学ぶことができたら良いので続けて欲しいです。
●写真とともに添えられた文章が簡潔でわかりやすかった。核の脅威を改めて理解できてよかった。
●言葉が出なかった。
●もっと戦争について知りたいと思うようになった。辛い写真もあったけど写真を見たら本当にあったんだなと思う事ができた。
●あらためて、戦争の事をよく知ったと思います。原子爆弾の事は、よく知っていましたが、731部隊の事は、あまり知りませんでした。今回の事で、731部隊の事をたくさん知りました。このパネル展を見ていたら、やっぱり平和が一番だと思いました。絶対に戦争をしてはいけないし、戦争をしても絶対に良いことがなく悪い方向に行ってしまう事がわかりました。
●今まで見たけど、1番怖かったのは、731部隊です。人体実験は恐ろしかったです。
●戦争は、とても怖いことで、命をとることである。だからこの先は、絶対に戦争は起こさないようにしたいと思います。
●本などで戦争のひどさは知っていたつもりでいたけれど、今日ここに来て、私には知らない事がまだたくさんあると知りました。あまりにもむごく、きついものばかりでした。戦争を知らない世代が増えているので、こういったことをたくさんしてほしいです。
●思ったよりも原爆が怖かった。
  

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731部隊の実態パネル

30代の感想 

  • 戦争の悲惨な事を改めて知れました。
  • 731部隊の展示が怖かった。戦犯を逃れて、大学等に行っている事は知られていない。もっと知りたいと思った。マスクや消毒も人体実験だと言っている医者もいます。長期的に人体にどんな影響があるか?
  • いつ見てもやはり心が苦しくなります。今はコロナで県外に行けないが、いけるときが来れば現地でまた、戦争の事を知りたいです。核兵器実験もやっぱり怖いし、人間が悪い。同じ人間同士でどうしてこのような事ができるのか・・・私にはわかりません、できません。薬は人の命を助けるものに役立てて欲しいと思います。戦争も、コロナも、無差別に人種も問わず・・・本当に毎日、毎日が怖いし1日、1日に感謝の気持ちで戦時中、戦後の体験をされた方々はこんな感じで毎日、毎日必死だったのかなと考えさせられる1日でした。ありがとうございました。

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    米軍機の低空飛行実体

 40代の感想

  • 核兵器について写真と文があり、改めて勉強になりました。外国人被爆者についても知らなかった。もっとこういう機会があって、子供たちも日本の歴史を知って欲しいと思う。
  • 胸が締め付けられる思いです。焼き場の少年の写真はテレビなどで見たことはありましたが、説明文を読んで、涙が出そうになりました。娘と来ましたが、学ぶものが多かったと思います。
  • 原爆のパネルをもっと見たかった。
  • 子どもを連れて拝見しました。生きていた時代が違うだけでと、何十年か前の事で現実に起きたことの悲惨さ、今の平和のありがたさ忘れずにいようと思います。

50代の感想

  • 心打たれました。忘れてはならないと思います。 
  •  テレビ等で被爆者の方の写真等を見る事はありましたが、実際に見たのは初めてで、少し寒気がしました。戦争というものは、だれ一人幸せになれないモノ・・・早くなくなればいいと思います。
  • 10年前に、広島に行き、原爆記念館へ行ったのですが、あまりにも辛すぎて、すべて見る事ができませんでした。今回、少しでも見て、孫にも話してやりたかったです。核兵器は絶対に禁止です。
  • 悲しいことは忘れがちですが、次世代へ伝えるのも義かと。
  • 731部隊の事は、昔、森村誠一氏の小説「悪魔の飽食」を読み、人間の恐ろしさと戦争の悲惨さを感じたことを思い出した。人間にとって有益と思っていた。科学や医学も、扱う側に高い倫理性が求められると思った。
  • ①高校生の“被爆絵〟はとても良い企画です。多分証言者のアドバイスで描かれたと思いますが、こうした絵は芸術的価値もあり、証言を世に伝えるものです。②731部隊の展示は、非常に良いと思います。これは重要な事です。よく調べないと普通の人はここまでの情報が入手できません。③米軍低空飛行も大事な展示だと思います。総してとても有意義な企画です。素晴らしいと思います。今後どんどん続けて欲しいです。
  • 胸が締め付けられる思いです。焼き場の少年の写真はテレビなどで見たことはありましたが、説明文を読んで、涙が出そうになりました。娘と来ましたが、学ぶものが多かったと思います。
  • 原爆のパネルをもっと見たかった。
  • 子どもを連れて拝見しました。生きていた時代が違うだけでと、何十年か前の事で現実に起きたことの悲惨さ、今の平和のありがたさ忘れずにいようと思います。
  • 心打たれました。忘れてはならないと思います。

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    徳島大空襲写真

    60代の感想

  • 目を覆う写真に胸が悪くなった。二度とこんな惨事は起こしてはならないと思った。

  • 731部隊の実態を知った。

  • 731部隊のパネルに驚きました。森村誠一さんの本も読んだし、「スパイの妻」も見ましたがより多くの人に見て欲しいと思います。731部隊の事を全く知らない人達もいると思いますが、日本の国がしたこと、人の命を大切にしない事、今も続いている気がします。

  • 個人のやったことを責めるのではなく、戦争になると、人間性も失われ考えられない行動が正当化されていく。戦争にならないように、私たちができる事をするしかないと思う。自分にできる事は何か、常に考え、小さなことでも行動していく事が大切だと思う。

  • 写真を多くしてほしい。

  • 非常に悲しい出来事です。私は生まれていないので、そういう事しか思えない。オスプレイが飛んでいることなど知らなかった。パネル展などがあれば、また見に来ます。

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    被爆体験者の話を聞いて高校生が描いた絵

70代の感想

  • 写真や高校絵は、原爆の怖さをあらためて想起させます。戦争とはいえ、残虐な行為を実行した医学者が戦後も責任を問われず、医学会などの指導者として生き残ったのは日本の戦後、政治とも共通すると思っています。
  • 731部隊が戦争中に行った所業について、ある程度知っていたが、より詳しい事実が展示されていたこと、戦争の残虐さを感じた。特に人体実験や細菌兵器に何故そんなことの研究利用ができたのか・・・科学は正しく利用するのには、やはり人間性が大切だと感じた。戦争の現実を知らない世代が増えていくので、恐ろしい事だと、これからも平和パネル展を続けていく必要がある。
  • 二度と戦争してはならない。被爆国として、政府は核兵器禁止条約に署名を、参加を
  • 戦前の間違った政治、軍部勢力により日本を完璧までに破壊された。今日、平和が長く保持されるよう、時代が後戻りしないよう、一人ひとりが賢く政治を見るべきだ。
  • 731部隊の詳細について、こんなに具体的に知ったのは初めてです。今のコロナ感染の拡大の中で、細菌感染を人殺しの道具にした軍部と731部隊の行為が重なって身の気がよだつ思いがしました。
  • 原爆の事は、毎年大きくテレビ・新聞で取り上げられニュースとして報道がされていますが、731部隊の方はあまり報道されていません。日本の第二次世界大戦の中で何と忌まわしい出来事化と胸をえぐられる思いにかられます。戦中日本は何をしたか、原爆の被害とともに知らせるべきであると同時に、人災である戦争は絶対にしてはならない代物です。戦争を仕掛けた日本、そしてやられた結果、同罪ではなかろうか?しかし、最低使ってはならないという事は戦争では通用しないのであろうか?
  • 731部隊の実態をあらためて知ることができました。細菌戦の卑劣性が不問にされている事にも怒ります。核兵器廃絶に世論を広げます。新しい条約の発効という新しい条件を生かして。

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日本政府に核兵器禁止条約に署名・参加を求める署名を集めた。


その他

  • 日本と日本の市民には歴史に関する記憶喪失があるとの国際的風評がある。戦争をしたどこの国も被害は大きく言っても加害は公にしたくないように思えます。戦争とはその両方が必ず伴うものだと思う。戦争を二度と起こさないために、そのどちらも知り、世界の国々が争うことなく、この素晴らしい地球を維持したい。

おわりに 

 日本国憲法前文には「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」と言っています。国民が主権者だと言っている一文です。"政府の行為によって、再び戦争の惨禍〟禍ですねがおこらないように決意すると言っています。決意したのは誰か?日本国民です。先の大戦に対する痛烈な反省の下、戦争のような惨禍を起こしてはならないと、言う風に決意し、そのために私たちは主権者になりました。単に戦争に負けたからだとか、単に憲法が変わったから主権者になったという話ではないのです。権力は腐り暴走するので憲法で縛る必要があるのです。

 戦争体験者から話を聞く機会が度々あります。戦争で失うものがあっても得られるものなどないという事を、主権者として訴えます。権力者の行為によってふたたび戦争の惨禍が起こらないように、戦争準備のための様々な動きには反対の声をあげ続けるしかありません。

 ⦅ 土地利用規制法案学習会の馬奈木厳太郎弁護士の発言より一部抜粋))