さこたつみ【佐古竜巳】のブログ

日々の活動や生活の気になったことを紹介します。

さこたつみ後援会事務所開きでの訴え

「軍事優先政治がくらしを破壊している時、地方から行動し一石を投じる必要があります。

地方自治は国の下請け機関ではないのですからしっかりモノ言う市政を求めて力を尽くします。

 みなさん、政治の主役は誰でしょうか?日本国憲法には国民主権と書かれています。地方自治法には地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることを基本とすると書かれています。政治の役割はそこに暮らす住民が安心して暮らせるようにすることです。大企業や一部の有力者に色目を使う政治ではそれは実現しません。

 9月議会を傍聴した時のことです。阿南市長は「阿南市は勝ち組にならなければならない。」と発言していました。勝ち組がいるという事はどこかに負け組がいるということになります。奪い合う経済がどんな結果をもたらしたかは、帝国主義覇権主義・植民地・2回の世界大戦と20世紀の歴史を見れば明らかです。また勝ち組、負け組という概念は生活が苦しいのはあなたの努力が足りないからという新自由主義の冷たいメッセージになります。わたくしは誰もが幸せになる社会。住民の幸せを第一に考えるあたたかい市政を求めて力を尽くします。

 

「大切な人の幸せを願わない人はいないはず。その願いを叶えようと思えば社会全体が大切な人の幸せを願わなければならない。政治が誰かを不幸にする戦争を始めようとしているいま、政治が自己責任を押し付けようとしているいま、声をあげなければならない、行動しなければならない、政治本来の姿を取りも出さなければならない・・・・・カール・マルクスは高校の卒業論文で「最大多数の人を幸せにした人が最も幸せな人だ」と述べました。この市会議員補欠選挙はその手段であると思っています。幸せと言えば抽象的ですが、人々が生きるうえで幸福感や生活満足度は重要です。それは人々の暮らしが真に豊かになることです。それは収入が増えるだけでなく、環境を守り、男女の格差のない社会を実現することです。

 

今日は、働く人が大切にされる社会、食を守る事こそ故郷を守る事、政治は変わるし変えられるという3つの話をしたいと思います。

 

 

義母のたつた良子県議と並んで撮影


➀働く人が大切にされる社会について

阿南市はコストカットの名のもと公務員削減や給食調理業務民営化を打ち出し公共分野の民営化を進めています。こうした人件費削減により働く場を失う人がいる一方で、より安く働く労働者に切り替えられていく。地方公共団体自らが低賃金・不安定雇用の旗振り役になり、市長は公務員削減の成果を自慢しています。そんなの自慢することじゃないだろと僕は思うのです。僕は高校卒業後、大工として働いてきました。どんな職業でも経験を積み熟練していき技術が身に着くと思っています。人件費削減使い捨て雇用の考え方では、人間らしい働き方はできません。働く人が大切にされてこそ、若者も高齢者も住みやすい阿南になるのではないでしょうか。

働き方の問題で改善する必要があると思う事がもう一つあります。阿南市職員の男女賃金格差は徳島県でワースト3位という問題です。女性の非正規労働の割合が多いことも響いています。男女賃金格差の根底には、男は家族を養うから賃金は相対的に高く、女性は養われるから安くて良い、家計補助労働だから差別は当然だという考え方があります。共働きが増えた現在でも、家事・育児・介護は女性に押し付けられています。男女賃金格差を是正することは、ジェンダー平等だけでなく個人の尊厳の問題でもあります。人間を大切にする働き方を求めてしっかりと声をあげていきます。

 

食を守ることこそ故郷を守る事

個人農業や個人漁業などの1次産業が生業として成立してこそ、活気ある阿南になります。

大野地域のあるお宅で話しを伺いますと、儲からない農業では子どもが跡を継いでくれない。この集落の約半分が農家の後継ぎがおらず、農業をやめるしかない家もある。地域の祭りもさびれる一方で、昔の活気がないそういう話しを聞きます。わたくし自身の経験を話させていただきますと牟岐町兼業農家の家で育ちました。小さい頃は、盆正月になると親戚が帰ってきてご馳走をみんなで囲んだり、年の近い、いとこと遊ぶのも楽しみでした。祭りは五穀豊穣や大漁を祝うものだから、集落ごとに祭りをやっていて両親も祭りの設営をしたり、かき氷を売ったり、名もなき演歌歌手を招いたり、盆踊りをしたり活気がありました。現在は農業も漁業も、生業にするのは厳しく、若者の就職先が非常に少ない町になり、牟岐町の人口は4000人を切りました。集落ごとの祭りも消え夏の活気がなくなり寂しい思いです。

世界を見ますと農業所得に占める政府補助の割合は、ドイツ77%、フランス64%ですが、日本は30%と半分以下でしかありません。その一方で農家には「外国産に対抗できる競争力強化をせまり規模拡大・コストカットを強いて来ました。

価格補償・所得補償を充実させ1次産業が生業として成立するように政治が責任をもって取り組むべき課題です。阿南市としても物価高騰対策として「飼料、肥料、資材、燃油の高騰を補填するなど緊急対策を求めていきます。農業・漁業が大切にされてこそ、家族農業・家族漁業が生業として成立してこそ、そこで暮らし、子供を育てる基礎になると思うのです。少子化問題は1次産業を痛めつけてきた政治の問題だと思っています。かつてあった活気を戻す。食を守ることは故郷を守る事としっかりと訴えていきます。

 

政治は変わるし変えられる

 今回、後援会訪問をしていまして、今までにない反応があります。それは政治に裏切られ諦めているそういう感じの高齢者と出会うことが、数件ありました。確かにいまの政治、ひどいです。物価高騰しているのに年金はさげる「介護保険料は増えるが、在宅介護は年金だけでは足らず家族の負担がなければ成立しない。高齢者の医療費2倍化など政府が行う政治に対する憤りもあるが、阿南市の政治への憤りもあります。田んぼへの給水整備の問題。集中豪雨での内水被害の問題などです。治水は文明の始まりに関係し、それらの解決こそ政治の役割のはずですが、解決されずに放置されたから、政治に裏切られたそういう思いの人が増えているのです。

 その中でも印象に残った方との対話を紹介します。庭先にいたおじいさんにリーフをお読みくださいと声をかけると、「わしは選挙に行かんので必要ない」とリーフの受け取りを拒否されました。すこし理由が気になったので「どうして選挙に行かれないのですか」と尋ねました。そうすると「阿南市は、水の事ちゃんとしていないではないか」というので「共産党は昔、企業が工業用水の取水の為に水を吸い上げたことにより井戸水が枯れた問題で闘ってきたのですよ」と伝えました。このおじいさんは2年前に阿南に引っ越してきた人で、以前,住んでいたところは井戸水だったそうなので、水がおいしくないことに憤っていました。僕の実家も最近まで井戸水だったのでその気持ちわかります。と共感を示しそのあとも色々とお話を聞きました。10歳で徳島大空襲を経験したこと、住友金属労働組合で活動していた事などいろいろとお話を聞かせていただきました。最後に後援会にお名前いただけませんかというと「戦争だけは2度としたらあかん」と言いながら名前を書いてくれたのです。おじいさんの思いに耳を傾け、話をしているうちに、政治は変わると期待してくれたからこそ、お名前をいただけたのだと思っています。

 みなさん、想像してください南海地震などの震災復興時に断水し、水がなければ掃除などができず衛生上困る事になります。井戸水はメインのライフラインにならずとも手動のポンプで活用できるようにしておくことで、災害時に役にたちます。水問題は政の基礎だという事を主張していきます。

 困ったときに困ったと言える場所として日本共産党には地域ごとに支部があります。チームで社会を良くする為何ができるか考える。そこに希望があります。目の前だけを見れば困難はあります。だからこそ行動し、希望にかえていく。チームで得意な事、好きな事を生かして社会を良くする行動をしてこそ、政治は変わるし変えられるのです。

 

 

最後になりますが、今日お越しの方で日本共産党に入党していないかたは是非仲間に加わっていただき、ご一緒に行動して頂ければ嬉しいし政治を変える力が大きくなります。入党、考えてもいいよという方、お気軽にお声をおかけください。

今日、おいで下さった皆さん、必勝のために力をお貸しください。みなさんのご支援ご協力お願いしまして訴えとさせていただきます。ありがとうございました。